知識的学校教育の限界が叫ばれ、情操教育や体験教育が必要とされる現代社会において、「武道空手道」の教育的意義が見直されています。

武道教育には以下のような特性があります。

  1. 礼儀
  2. 情操教育
  3. 少ないゲーム性
  4. 文化性
  5. 道徳性

1. 礼儀

礼儀

空手道は「押忍」(押して忍ぶ、困難にぶつかっても柔軟な思考力で粘り強く、積極的に物事に取り組んでいく)と言う非日常的な返事をします。

これによって、日常の子どもとしての甘えを切り離し、武道を志す一人の人間としての立場を自覚することができ、向上心を持って稽古に励めるようになります。

また、道場では先に入門している者や級の上の者を敬う事を教えます。これによって、上下の関係や社会性を子どもながらに把握することになります。

これは、社会的に最低限のルールを守る「公共性」を育てる上で、必要不可欠なものであると考えます。

2. 情操教育

「武道空手道」の試合では、実際に突き蹴りを当てるため、多少の「痛み」「恐怖心」を感じます。その痛みや恐怖心に負けずに戦い抜くことによって、困難があってもへこたれない「精神力」や「忍耐力」、困難を克服した「達成感」、人の痛みがわかる「優しさ」などを身につけることができます。

3. 少ないゲーム性

「武道空手道」の場合は、球技などに比べて極端にゲーム性が少なく、遊びの部分も少なく単純な動作の繰り返しになります。

もちろん、遊びを否定するわけではありません。

しかしながら、TVゲームなどの様々な遊びが蔓延している現代において、単純な動作を繰り返す稽古をしていくということは、各人の心の意識を外側から内側へと向けて、自らの心と向き合うということに繋がり、自分を見つめる‘目’を養っていくことに繋がります。

これこそが武道では最も重要なことでもあります。

また、昨今の青少年に足りないと言われる「忍耐力」を身につけるのにも最適だと感じます。

4. 文化性

「武道」は日本文化独自のものであり、歴史の流れの中で形を変えつつも世代を越えて継承されてきたものであります。しかし近年では、この「文化の継承」が失われつつあり、年上の者や両親、先生を敬わない若者が増えたのではないでしょうか。

年長者は、肉体的に見れば若者より劣る面もありますが、社会生活の経験と技術を若者に教え伝えていく立場にあるはずです。

その意味でも、日本の偉大な文化である「武道文化」を少年達に伝え、年長者に当たりまえの尊重感を持たせていくことは、大切なことだと考えています。

上記のようなことからも禅道会の技術は、日本文化に昔から「腹を立てる」とか「腹を据える」などの言語があるように、腹(丹田)を中心とした技術に精通しています。

その優れた伝統技術を習得していく中で、先人たちの努力を感じ取り、更にそこから自分が単体で強くなっているのではなく、歴史の縦軸の中で生きている、時代を作る一人の人間として生きているという事を感じとれるようになるのです。

5. 道徳性

「武道空手道」で言う「道徳性」は言葉で教えることもしますが、それだけではありません。稽古を通して1〜4で取り上げた事を体験的に継続していきます。

その努力によって、「武道空手道」を志す「自覚」が生まれ、武道人としての「美意識」が芽生えていくのです。

その「美意識」が、犯罪を起こす可能性のある少年や、道を踏み外す要素を持つ少年をぎりぎりのところで思いとどまらせてくれることになっていると考えています。

そして、実際に我が「空手道 禅道会」には、不登校の少年が登校するようになった事例や、手のつけられなかった非行少年が更生した事例が、数多くあります。
(禅道会では武道を通じて、 ‘引きこもり・ニート・不登校・家庭内暴力などの心に問題を抱える青少年達の自立支援事業’にも積極的に取り組んでいます。)

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武道の心構え

世の中には「石の上にも三年」という言葉があるように、武道空手道にも「立ち方三年」「握り三年」などという人もいるくらいで、一朝一夕で身につくものではありません。

もちろん、その長い道のりの中では、季節に春夏秋冬があるように、良い時もあれば、上手くいかない時も出てくるものです。

しかし、私はこの時決して焦ってはいけないと考えています。武道で成長していくということは、けっして右肩上がりに上がっていく時ばかりではなく、まして、180度いきなり変わるものでもないからです。

実は武道というものは、誰もが必ず行き詰る時があります。しかし、その自分が強くなっているかどうかわからない苦しい時こそコツコツと頑張っていくことが大切で、意外とそういう時に程、ちょっとしたことで精神的な意識の引き上げがあったりして、それを体感できた時に空手の実力も階段状にポンと上がっていくことが多いのです。

逆に言えば、なかなか上達していかないと感じるときの方が多いのも事実ですが、そこですぐ自分自身に結果を求めてしまうのではなく、ピンチをチャンスだと考え出来る限り長い目で物事を見つめていくという作業が重要になってくるのです。

特に子供達の意思というものは、いい時もありますが、まだまだ波があり、しっかりとは出来上がっていないの子がほとんどです。その意思を育てていくのは周りにいる我々大人だと思っています。

まずは武道を続けていく中で、本人の意思(決意)で始めたということを自覚してもらい、焦らずにコツコツと自分のペースで継続させていくことが大切だと思います。

演武
演武

審査会
審査会
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指導スタンス

人はそれぞれ無限の可能性を持っていますので、指導者は子供も大人も各人の持っている可能性を信じ、出来ないもの(困難)へも挑戦していけるように指導しております。(特に子供は感覚的な部分が優れています。)

そのような考えから、初めから言葉で全てを教えていくのではなく、手本とヒントを基に模倣、模索しながら自身で答えを探していけるようにしていく。武道空手道の必要最低限の基本技術を基に稽古を反復する中で、段階によって、また体感したことに関して、指導していくというスタンスを取っております。

もちろん上達していくのに各人の能力差はありますが、武道は結果を出すことだけが目的ではなく、そこに行き着くまでに事実を受け止め、自分自身を見つめ直し、模索しながら、どのようにアプローチしていったかという過程の方がはるかに大切であると思います。

だからこそ道場生には本人達の自主性、積極性を温めて、それを土台に継続させてあげることが、指導者にとって大事なことであると思っています。

また、そのように工夫しながら、努力していく喜びを知った人間だからこそ、社会生活へも応用することができ、困難を柔軟で粘り強い精神力で乗り越えていけるようになっていくのだと確信しております。

また指導員も同じ道を志す子供達を指導する中で、同時に自分達も教えられ子供達と同様に苦悩し自分自身と葛藤しながら供に日々精進していく所存ですので、皆様方には当クラブの主旨をご理解いただければ幸いです。

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